書籍の紹介 トミー・アーマー「ベストゴルフ」

  • 2015年02月28日

CIMG7285.JPG

CIMG7286.JPG

今日は書籍の紹介です。
トミー・アーマー 「ベストゴルフ」
ゴルフの技術書として世界でベストセラーとなった書籍でございます。
ベン・ホーガンの「モダンゴルフ」とレッスン書の双璧を担っていると言っても過言ではございません。
トミー・アーマーはスコットランドのエジンバラ生まれ。27年全米オープン、30年全米プロ、31年全英オープンを獲り、シルバー・スコット(いぶし銀のスコットランド人)と呼ばれていました。頭脳明晰でクラブデザイナーとしても有名であの伝説的名器「トミー・アーマー693」を生み出します。このクラブこそが、洋ナシウッドの基本型であり、のちにクラブの王様という最大限賛辞を与えられました。

そんな、クラブにも技術にも卓越した才能を持つ彼が、レッスンプロとして出した本がこの「ベストゴルフ」です。
ベンホーガンのモダンゴルフとは一線を画し、より分かりやすい内容になっており、上記の写真で出ている四つの絵を示し「大切なことは正しく学ぶに必要な姿勢はこの写真に示すだけの事である」と書いてあります 。そして「私の教え方は正しくなすべき少数の事を説くのが主眼」とも書いてます。

そんな中、私が感銘を受けた内容を2つに分けて紹介しておきます。

1つめは、スコットランドの古い言葉「ワッグルするようにスイングせよ」を心にとめて、円滑なワッグルを会得せよ。という記述です。

そこには、「ワッグルの決定的な目的は筋肉をときほぐし、静止姿勢からいきなりスタートするより、はるかにショットを容易にする
もしある人が性急な痙攣性のワッグルをすれば、その人のスイングも早くてギクシャクしたものであろう。もし、たるみなく中庸のテンポと柔軟性を持つワッグルをする人があれば、その人は必ず良いスイングをするはずである。」と書いてあります。

ワッグルの重要性を説いたトミー・アーマーがベンホーガンへとつながっているところが興味深いところでございます(少しマニアックな内容ですが(^_^;))

そして2つめがこの本の内容の中でもっとも有名な記述!
ワン・ツー・ウエイト・スリー!!のリズムです

ひとつ極めて簡単な秘訣によって、多くのゴルファーのタイミングは著しく改善される。それは単にバックスイングのトップでほんのわずか小休止することである!」と書いてあります

トミー・アーマーは「ワン・ツー」は振り上げながら数え、スイングのトップでは「ウェイト!」を唱え、小休止、そして「スリー」で振りおろしを始めるよう説いております。

この記述がこの本の真骨頂!このリズムが、あの有名なチャ―・シュー・メン!!やワン・タン・メン!へとつながっていったのではないでしょうか!(推測です(^_^;))

そんなアーマーはプロとしての道筋を作ってくれたのがあの有名なウォルター・ヘーゲンです。そのへーゲンは口癖のように「大きな手、足を持ってて、脳みその空っぽなやつを俺のところへ連れてくれば一流にしてやれるのだがな……」と言っておりました。

そして、ヘーゲンは大西洋の船中でゴライアス(巨人)のような手をした25歳のアーマーと知り合い、弟子にしたのです。

そして上記の事を話していたそうです。
それは、「あれで脳みそが空っぽなら今頃ゴルフ教師なぞしなくても左うちわで暮せたのにな」と。


スポンサードリンク



旧プログ
TOPへ