書籍の紹介 司馬遼太郎著 「坂の上の雲」
- 2015年03月02日
今日は書籍の紹介!
といってもいつものゴルフ書ではなく歴史の本でございます!
足かけ3年、NHKで放送された年末ドラマ 「坂の上の雲」でございます!!
この本の中に主人公である秋山真之がこのようにいっております。
「人間の頭に上下などはない!要点を掴むという能力と不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ!!」
ゴルフというのは、いままで何万もの技術書や何々打法やら多種多様な打ち方が提唱されてきました!
よって、ゴルフが上手くなっていく過程で色々な理論と遭遇することと思います。
中には怪しげなものもあるかもしれませんが、それらを全て否定するのではなくその中からいいものを抽出する能力を持っていかなければなりません!
理論書というのは、流行りすたりがあります。
その時の強い選手の打ち方が主流になる事が多いのです。(ジャック・二クラウス、ニック・ファルド、タイガ―・ウッズetc.)
そんな中、前著に書かれている陸軍大学校 教頭 井口省吾の言葉がとても私の心に残っておりますので紹介しておきます!
日露戦争時陸軍大将だった寺内 正毅は、井口に当時勉強をする上で無かった教科書を思考統一の為作るよう命令します。
すると井口省吾は言います。
「教科書というのは、人間が作るもので、ところがいったんこれが採用されればひとつの権威になり、その後の代々の教官はこれに準拠してそれを踏襲するだけになります。
今、教科書がないために教官たちは頭脳の限りを尽くして教えているわけであります。
すなわち教官の能力如何が学生に影響するために、勢い教官は懸命に研究せねばならぬというかたちをとっております。まして戦術の分野にあっては教科書は不要であるどころか弊害が多いと思います。しかし、それでもなおこれを作れとおっしゃるのでありましたら、私は教頭を辞めさせていただくほかありません!!」
ゴルフの理論において、私はここまで極端な考えはありませんが、理論を一つ作る事によりその理論に縛られ、教える事が狭められたり、つじつまが合わなくなる事が多いのです。
やはりゴルフ理論も十人十色、一つの理論が権威となっては足かせとなるだけで視野が広くなりません!
やはり、冒頭で紹介した秋山真之の言葉の言うとおり、いろいろな考えを自分で噛み砕く能力、削除する能力が重要となるのではないでしょうか。
と固いお話となりましたが、ゴルフもよりシンプルにより単純にいきたいものですね(^-^)