ボビー ジョーンズの名著 ダウン ザ フェアウェイ②(競技ゴルフと普通のゴルフの違い)
- 2015年02月24日
前回に引き続き、ボビー・ジョーンズのダウン・ザ・フェアウェイのお話をしてみます。
この本の中で、2種類のゴルフという項目があります。
それは、ゴルフとトーナメントゴルフ(競技ゴルフ)があり、その2つは決して同じではないということに気づくまでに長い歳月がかかったと書いてあります。
この話は、この情報化社会の中でテレビで見るプロゴルファーのゴルフを見てそれを手本にしようとする人々に対する警鐘になります。
ボビー・ジョーンズは、こう言っております。
「時間に余裕があって、しかもゴルフが好きな人はアベレージゴルファーをはるかに超えたクラスを目標に真剣な研究と練習に充分な時間をかければよい。
しかし、一般の人のようにわずかな暇しかない人は、自分と同じような人たち、フォアサムでささやかな楽しみを求めてラウンドすることに満足すればよいのである。しかし、この2者をミックスさせることはできない。特に後者の努力で前者の野心を満たそうとする事は無意味である。」
競技ゴルフはそれなりの経済的な負担が大きいのです。ボビー・ジョーンズは自分のホームコースのアトランタアスレチックゴルフクラブがジョーンズの住居購入を援助しようとした際、アマ資格が頭をもたげ、事業家だった祖父から100年ローンで貸与し、28歳で競技ゴルフを引退後、ゴルフレッスン映画を作成し、返したと言われています。
競技と普通のゴルフの違い。どちらが優れているというのではなく、どちらにも素晴らしさと苦悩がありそれも含めてゴルフであるということを教えたかったのではないでしょうか。