書籍の紹介 ゴルフ論 著者 篠田 穣

  • 2015年02月27日

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今日は、書籍の紹介でございます。
このゴルフ論の著者篠田 穣氏はゴルフ設計家としても有名です。
この本は、私が一番ゴルフの勉強をしていた時に読んでいた本でございます。
ゴルフの歴史から始まり、どのようにして世界に広まっていったかが描かれております。
そして世界の名だたるコースの紹介、ゴルフから通ずる宗教、民族について、ゴルフ史を飾る名手たち、そしてゴルフ場の設計からゴルフ用語までありとあらゆるものが、この本には描かれております。
この本の中で、ゴルフと宗教と民族とを絡めて説明しているところが非常に興味深かったので紹介してみます。

イギリスは、スコットランド、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの連合国です。
そして、発祥の地スコットランドはケルト族、イングランドはアングロサクソンという民族からなると書いてあります。
ケルト族にとってゴルフはそこに住む人々の生活として密着するもの
かたやアングロサクソン(ロンドン)では極端な階級社会、ゴルフは貴族、上流階級のもの

イギリスというカテゴリーで考えると、イギリス人は苦労することは人間形成に良い効果があると信じ、喜んで困難に立ち向かうと考えられている
スコットランド人になるともっと徹底していて自然、それ自身がゴルフは海岸でプレーするものと定めているとさえ言う。
スコットランド人が信仰するカルビン主義は、人間はこの世で苦しむために生まれてきたのであり楽しい事をする時にはとくに苦労すべしと教える

カルヴィ二ズムは禁欲的プロテスタンティズムともいわれるように、今日、我々では想像もつかぬほど厳しい教義を掲げている。

そのひとつに有名な預定説
神に救われる人間は、この世に生まれる前から決まっていて、人間はその決定を知る事もまた変えることも出来ない。人間の取るべき態度は、ただ神の意志に服従することでそれこそが正しい信仰である。
人間の心の内は隅々に至るまで神によって明晰に透視されており、我々の魂は神の前では何野隠れ場所を持たない。
この良心の公明さ!
これこそがスコットランド生まれ、カンヴィ二ズムの影響が「審判のない競技」として今日に至るも人々に強いインパクトを与えている。
歴史的にみれば、今日に至るまで英国憲法が成文化されていないにもかかわらず我が国のそれよりファンダメンタルやヘリテージが高く遵守されている事実を重くみたい。

最後に篠田氏はゴルフの基本を「神ぞ知るの発想」という言葉で締めております。
それは中国の宋時代の学者「范華」の言葉と同様とも書いております
それは「天知る」、「地知る」、「我知る」、「人知る」 「四知」と呼ばれる言葉だそうです。

自分に厳しく過酷な状況を自らの力で立ち向かう姿勢がゴルフの精神であると篠田氏は世界のゴルフ場をプレーし感じたのではないでしょうか!

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このコンペはノータッチ!自分に厳しく困難に打ち勝ち、皆さん優勝を狙って頑張りましょう!


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