書籍の紹介 夏坂 健著  「されどゴルフ」

  • 2015年04月19日

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今日は書籍の紹介!
夏坂 健 著
「されどゴルフ」
ゴルフという偉大なゲームをただただスコアを追い求めるだけのものにしてはいけない!

この本にはゴルフの長い歴史の中から語り継がれる知的なお話をユーモアを交えて書かれております。

その中から一つだけご紹介!

ある母親は現在60歳を超えてもいまだにハンディ7の技術を保ち
パットの調子さえ良ければパープレーでラウンドできる腕前

ブリスベーンのバージニアゴルフクラブに行くと彼女が連続5バーディをとった話

妊娠して7カ月のとき「70」というスコアを出した話など、伝説を沢山聞く事ができる

オーストラリア最大の炭鉱都市マウント・アイザでグレッグ・ノーマンは、この伝説のゴルファーから生まれました。

ノーマンは、クリケット、サッカー、ラグビーなど何をやっても学校一の巧者!
そして運動競技だけでなく学業もトップクラス!

その頭脳と運動神経を見込んだ学校の先生は強引にノーマンを説得して「パイロット養成学校」に通う事を進めます!

そして航空学校でも成績は上位!

スーパーシングルの母親はそんな我が子にゴルフを進めます!
進め方はいたって簡単
「ねえグレッグ、ゴルフをやってごらん。人生が倍も楽しくなるよ」

それから見る見るうちに上達し、クラブを握って20カ月でなんとスクラッチ(ハンディ0)プレーヤーとなります。

しかしこれからノーマンの決断の時!

パイロット養成学校での2年間が終了して、ジェット戦闘機に乗りこむのに最適の戦士とみなされたのです。
そして空軍入隊の承諾書にサインし、はれてパイロットになるというその瞬間!
彼は書類をじっと見たまま身じろぎもしなかった。

グレッグは署名を拒否したのです。

その理由は、これから少なくとも5年間はクラブも握れない訓練の日々が続く!
この5年間、自分はゴルフと縁を切ってくらせるだろうか!

1度だけの人生!自分の好きなものにかけてみよう!ゴルフを選んで絶対後悔しないか!しないと断言できる!だって死ぬほど好きだから!とにかく好きだから

両親は黙って話を聞いてくれた。しばらくして父親が言った!
「これまでおまえの直感が間違った例は、まだ見た事がない!決断は多分正しいと思うよ!」

スーパー・シングルの母親が、その時どうふるまったかについて、白い鮫(ホワイトシャーク)はこう語っている。
「おふくろは何も言わなかった。私が入隊せずに私服で戻った瞬間、全ての事情を察した。
そして、嬉しそうに笑ってばかりいたよ」

オーストラリアの伝説のゴルファー、ホワイトシャークことグレッグ・ノーマンはこの時誕生しました

そしてそれはこの偉大な両親のもとで生まれたからといっても過言ではございません!

ゴルフの素晴らしさを教えたかった母親のノーマンに対するゴルフの教え方はいたって簡単!そして明瞭!

「悩んだ時だけ相談に乗るわ!ゴルフは頭を止めた回転競技だってこと忘れないで」

なんとも簡単!これで世界ナンバーワンのゴルファーが誕生したなんて…..


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書籍の紹介 ゴルフ アマチュアの伝統

  • 2015年04月19日

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今日は、久しぶりに書籍の紹介!
といっても私が生まれた1977年に発行された本ではございますのでもちろん書店には出ておりません!
ご了承ください!
この本にはアマチュアの伝統という事をイギリス人からの視点で古き良き時代を例に書かれております!

1937年から1942年まで駐日英国大使に勤務していた経歴もある著者トレバー・レゲット氏は柔道も6段、将棋は3段とかなりの親日家。

当時から世界に普及するゴルフに対して警鐘を鳴らしております!

一つに日本では相撲を子供の時に遊びでとることは誰だって一度はあると説きます!
そして英国人からすると日本の相撲はテレビ中継しか見たことがないので、塩をまいて裸にふんどしをするという事を日本人は誰しも経験していると勘違いをするというのです!

我々日本人はそんなことはしません

ただ遊びで学校の放課後に、友達とじゃれ合う程度のことを話しているのです!

この感覚がイギリス、スコットランドのゴルフであるという事です!
ようはプロゴルフのようにデカイキャディバックにフルセット14本を持ってゴルフなど皆さんしていないのです!
7本くらいの古びたクラブを使い自分で手引きカートに細いキャディバックを括り付け、放課後の遊び感覚で子供の時から慣れ親しむのが、スコットランドのゴルフであると著者は述べております。

さらには、クラブライフについても述べております。

日本のコースに比べプレーフィやメンバーになる入会金がプライベートコースでも比較的安く(1970年代なので参考にはなりませんが)50ポンド(25000円)で入会でき、年会費が30ポンド(15000円)と当時のレイトですので比較にはなりませんがかなり昔から安い設定ではあります!
しかしそう簡単にはメンバーにはなれません!

メンバーになる為には厳しい規則があるのです。
条件の基本はメンバーになったあかつきには、コースをちゃんと世話し続けていけることができるか!という点でございます!

たとえばアイアンショットを打った後にできるディポットを、きちんと埋めていなかった場合、それがたび重なると、それを見ていたメンバーは、クラブの運営委員会に報告する義務があるのです。

メンバー全員が、こうしたことに、非常なプライドを感じているというのがメンバーシップの基本となります。

ゴルフをどう楽しむかは人それぞれです。気軽なゴルフ、メンバーシップのゴルフ、競技ゴルフ しかしそこには、生活の為、お金の為ではないアマチュアとしての基本という事を考えさせられます。

かの有名なボビージョーンズは、競技ゴルフの経済面の問題がありホームコースのアトランタ・アスレチックゴルフクラブがジョーンズの住居購入を援助しようとした際、アマ資格の問題で結局事業化であった祖父から100年ローンでお金を借りた経緯があります。
アマチュアでいるというだけでそれなりの苦労とそして名誉があるということ

少し話がそれてしまいましたが

我々はどうしても形式や形から入る感覚がありますがこれが敷居を高くしている可能性を否定できません!
もっと気楽に楽しむ事がゴルフの愉しみをより深める事になるとこの本を読んで感じた次第でございます!


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書籍の紹介 夏坂 健 ダブルボギーが常識に候

  • 2015年03月02日

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今日は、書籍の紹介!
というか本の中に書いてある面白いお話を一つご紹介したいと思いこの本を選択いたしました!

それは、練習場に巣くう悪魔の正体!というテーマです!

お話は、練習場での練習だけでゴルフは上手くなるか!
というテーマで、日本ゴルフの伝説的プロゴルファー 杉原輝雄プロと女子のプロゴルフ界をけん引している樋口久子プロの話が出ます!

もちろん練習場での練習でゴルフは上手くなると明言されております!

しかし話はそれでは終わりません!
「ただし最初が肝心!練習場の変な教え魔と遭遇したならば、悪い癖を直すだけで終わってしまう事があります!だれに教えてもらうか、ここが一番大切なポイントです。でも多くの人は無頓着に教え魔の浸入を許し、間違った事を教えられて進歩しないのが現状!」

そして教え魔の特徴に話が移ります!

教え魔とはフツ―のおじさん!
これが黒衣に身をまとって牙でもむき出していれば敬遠の方法もないわけではない!
ところが彼らは善意の押し売り気づかずにただひたすら、自分より1ミリでも下手な人間にアドバイスを試みるおせっかいな人なのである。

ゴルフ史上初のベストセラー、「ベストゴルフ」を書いた天才アーマーは、繰り返しの次のように述べています。
「スイングを教えるのは、小学生に憲法の全てを教えるより難しい事だ」

そしてあのジャック二クラウスでさえ、こう語っています。

「できる事ならゴルフは教えたくない。なぜって、ひとたび教えるからには最後まで責任を持つのが人の道。好んで責任を求めるほど私は酔狂じゃない」

やはりゴルフは初めが肝心です!!

これからゴルフを始める方は、Harada Golfにお越しください!
責任を持ってレッスンいたします!


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書籍の紹介 王者のゴルフ 夏坂 健著

  • 2015年03月02日

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今日は書籍の紹介!

ゴルフには、何百年もの間で色々と変化してきた歴史があります。

ゴルフボール、ゴルフクラブ、ゴルフコース、etc. 進化の歴史でございます。

そんな中この書籍では、いろいろなゴルフにまつわる変化そしてその変化に対する論争などを面白おかしく紹介しております!

4章で構成され、ホールインワンの礼儀や作法、和製ゴルフ用語、ゴルフの女性進出、ゴルフレッスンについてなどいろいろな視点からエッセイが展開されております。

その中で、ゴルフウェアの変遷がマナー、エチケットの観点から書かれている項目をご紹介したいと思います。

そもそもゴルフのウェアはなぜ襟付きなのでしょう!!

ここから疑問を投げかけます

それはゴルフがイギリス王家「スチュワート王家」とかかわりがある事が起因します。

スチュワート王家はスコットランド王ジェームズ6世が1603年エリザベス女王の後を継いで

イングランド王ジェームズ1世になり、ロンドンに住むようになってからブラックヒースの公園に7ホールのゴルフコースを作ったといういきさつがあります。

スコットランドからイングランドへゴルフが広まるきっかけと言っても過言ではございません。

このスチュワート王家の家訓にはこう書かれております。
「相手に敬意を払い、周囲に不快感を与えない服装こそ「作法」の第一と知るべし。服装は自分の為にあらず、相手に対する衷心からの礼儀なり」(スチュワート家の歴史、第2巻より)

夏坂健はこのことからこう書いております

「現存する最古の文献から数えても540年、ゴルフが途方もない歴史を持つゲームだと認識する人のなんと少ないことだろう。パーだのボギーだのとスコアだけにしか興味をしめさない貧しきゴルファーを指して、スコットランドの紳士たちは、『ゴルフが似合わない連中』と軽蔑する!」
丸首のTシャツ、ノースリーブの発端も下着に始まり、正装に昇格することはない!と断罪!

場所柄をわきまえるのが社会人の常識であると。

この論争に、まだ一石を投じたい方々からの投書にまたもや反論!

脈々と受け継がれていくゴルフウェアの歴史を列挙します。

ゴルフ太古の書物からも、たとえば釣りの途中で友人からゴルフのお誘い!
すぐさま家まで取って返すと、ネクタイ結ぶ間も惜しくコースに走り出す!

しかし気が焦るほど手が動かず、そこで革命的な発明にたどり着く!

あらかじめゴム紐にネクタイをくくりつけておいて、さっと首から被るだけ。これが大いに流行してロゥタイと呼ばれるようになり、それが進化してタキシードタイに採用されたとされております!

ついでにゴルフが発明したファッションの紹介

マッチプレーからストロークプレーへと移行し、そうストローク数を勘定しなければならなくなり余のゴルファーは困りました。

それまでは、マッチプレーが主体なので、1打差「オッド」2打差「ツーモア」、3打差「スリーモア」とアップ数、ダウン数を確認するだけでした。

鉛筆も紙も貴重な時代、彼らは最も身近にあったワイシャツのカフス(袖口)にスコアを記入し始めます。

困ったのはゴルファーのみならず。帰宅する亭主の袖口がなにやら数字でごちゃごちゃに汚れているうえ、鉛筆はいくら洗っても綺麗に落ちてくれない。
思案した女房たちは、カフスが交代できるようにボタン止め脱着装置を考案した上、幅広く使えるようにダブルカフスまで誕生させたのです。

スチュワート王家の作法書に従い、服装は、機能性より儀典性を重んじられたゴルフの歴史としてあるのです。

しかし1910年以降アメリカがゴルフの舞台となるとまずキャディーはネクタイを免除されゴルファーとキャディーとの区別がつくようになりました。

やがてフロリダ、カルフォルニアなど摂氏30度の猛暑の中でスコットランドの伝統を守れとは無理な話であり、スーツが脱がされ、ネクタイが捨てられ、ワイシャツの袖が半分に切られたのです。

「しかし、襟だけはつけておきなさい。これはゲームに対する畏敬の念であり、相手に対する礼儀でもあるのだから」

結局のところ、やはり歴史への敬意を払い、それなりの正装でなければならないと結論付けております。

最後に啓蒙家のカーネギーはその思想が服装にまで及ぶと考えらる名言を紹介してこのコラムを終えております。

それは
「世間は、清潔で明るいものを好む」

プレー前夜のコーディネイトもまたゴルフの愉しみ

その心は「清潔」の2文字

そのように書いております。


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