ボビー ジョーンズの名著 ダウン ザ フェアウェイ③ オールドマンパー

  • 2015年02月24日

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今回がボビー・ジョーンズのお話の最終回です。ボビー・ジョーンズのゴルフのプレーするときの考え方にオールドマンパーという概念があります。

ジョーンズが勝てなかった時代に深く悩んだ時、胸の内におぼろげな影が浮かびました。それは、少年時代に見た英国のハリー・バードン(伝説の名プレーヤー)のプレーぶりです。

冷静、氷のようなバードンは、激しく襲いかかるアメリカ勢には全く目もくれず修行僧のようにPARを一つずつ重ねて戦いました。その孤高な態度がジョーンズの心を打っていたのです。
バードンは敵と戦っているのではない、コースが定めたPARに向かって自分の責任を奉仕していたにちがいないと。ここにパーおじさん(オールドマンパー)の概念がうまれたのです。それからジョーンズの快進撃が始まります。

ボビー・ジョーンズは1930年、4大メジャーを1年間で全て勝つグランドスラムを達成します。しかしその道のりは険しく、6月の全英オープンではひどく体調を崩し試合の間に7キロ近く体重が減り、筋肉の痛みの為にネクタイも締める事が出来なかったと言われています。
その後の全米オープンでは摂氏40℃の猛暑の中プレーし、優勝はしたもののこの地点で競技の引退を考えていたそうです。
最後の全米アマチュアでも優勝はするものの、彼の体はボロボロだったのです。グランドスラムを達成し全盛期に引退した理由に道具がヒッコリーからスチールシャフトにかわり、その変化に対応することができなかったからという説がありますが、やはりそうではなくジョーンズは身を削り、身を焦がし、競技ゴルフの過酷さに耐える事が出来なかったのではないでしょうか。
そのボビー・ジョーンズが引退のあとに創設したオーガスタナショナルで4月にマスターズトーナメントが開催されます。ジョーンズの理念を理解したうえで、この試合を観戦するとまた違った楽しみがあるのではないでしょうか


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ボビー ジョーンズの名著 ダウン ザ フェアウェイ②(競技ゴルフと普通のゴルフの違い)

  • 2015年02月24日

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前回に引き続き、ボビー・ジョーンズのダウン・ザ・フェアウェイのお話をしてみます。
この本の中で、2種類のゴルフという項目があります。

それは、ゴルフとトーナメントゴルフ(競技ゴルフ)があり、その2つは決して同じではないということに気づくまでに長い歳月がかかったと書いてあります。

この話は、この情報化社会の中でテレビで見るプロゴルファーのゴルフを見てそれを手本にしようとする人々に対する警鐘になります。

ボビー・ジョーンズは、こう言っております。
「時間に余裕があって、しかもゴルフが好きな人はアベレージゴルファーをはるかに超えたクラスを目標に真剣な研究と練習に充分な時間をかければよい。
しかし、一般の人のようにわずかな暇しかない人は、自分と同じような人たち、フォアサムでささやかな楽しみを求めてラウンドすることに満足すればよいのである。しかし、この2者をミックスさせることはできない。特に後者の努力で前者の野心を満たそうとする事は無意味である。」

競技ゴルフはそれなりの経済的な負担が大きいのです。ボビー・ジョーンズは自分のホームコースのアトランタアスレチックゴルフクラブがジョーンズの住居購入を援助しようとした際、アマ資格が頭をもたげ、事業家だった祖父から100年ローンで貸与し、28歳で競技ゴルフを引退後、ゴルフレッスン映画を作成し、返したと言われています。

競技と普通のゴルフの違い。どちらが優れているというのではなく、どちらにも素晴らしさと苦悩がありそれも含めてゴルフであるということを教えたかったのではないでしょうか。


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書籍の紹介 ボビー・ジョーンズの名著 ダウン・ザ・フェアウェイ 

  • 2015年02月24日

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今回紹介する本は、言わずと知れた名アマチュアプレーヤー、ボビー・ジョーンズの名著
ダウン・ザ・フェアウェイです。
この本はボビー・ジョーンズの幼少からの自叙伝です。
今までの数えきれない敗北から、ボビー・ジョーンズ自身がゴルファーとして成長していく姿が描かれています。

この本には、色々な名言が沢山詰まってます。色々紹介いたします。

カップまで来て勢いが死ぬ球には、4つも入口がある(これは、ネバーアップネバーインの信仰者に対する警鐘)

ゴルフのプレー中に、スイングに対して考える事が3つだと悪いプレーを覚悟する。2つだとパープレー。1つだと勝つチャンスがある(ゴルフのプレー中はメカニカルな事を考えすぎてはいけない)

思うにゴルフは2種類ある。ゴルフとトーナメントゴルフがあり、この2つは決して同じではない。その事実に気づくまでにずいぶん長い歳月がかかった(この文章の詳細は次回に)

オールドマンパーの概念
ハリーバードンの「誰かに対してではなく、何かに対してプレーしている」姿に感銘し考え出した(この文章の詳細も次回に)

最後にボビー・ジョーンズがゴルフにとって必要なものは何かということをこの文章で表現しています
ゴルフは20%が技術と技巧。あとの80%は、哲学、ユーモア、敢闘、ロマン、メロドラマ、協調、友愛、会話などである。


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アーノルドパーマー 「わがゴルフ闘争記」

  • 2015年02月24日

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今日は、アーノルドパーマーのわがゴルフ闘争記という本を紹介します。この本はアメリカで絶大な人気を誇ったプロゴルファーの自叙伝です。大体の方がこの名前を聞いてイメージするのは傘のマークの洋服ではないでしょうか。ただそれだけではなくゴルフでも生き方でもとても明快な人生観をこの本は示してくれています。

彼は、今も昔も必ずある、流行りのテクニカルな部分を一切排除し、レッスンプロの父から教わったただ一つの事だけを守ってスイングしていました。それは、「いいかい、ボールをしっかり打つんだぞ。」ただそれだけだったということです。その結果、まわりのプロのなかでもアーノルドパーマーのスイングは個性的で異端視されていたのです。
PGAのデビュー戦で当時、有名なプロゴルファーの一人、トニーぺナに「あのスイングは大成しない。別の仕事を探したほう賢明だ」と言われたほどだそうです。しかしアーノルドパーマーは一切、口を挟ませなかった。それは、大体スイングで悩む時は決まって有名プロの理論に心を動かされて彼らのアドバイスを受け入れようとして自分のスイングを見失ったときだったからだと述懐しています。

最後に私が、アーノルドパーマーの言葉で一番大好きな言葉を紹介いたします。
「ゴルフは理屈じゃない!確信ある異端は確信なき正統にまさる」


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