今日はオリンピックとゴルフの関係を摂津茂和著の「偉大なるゴルフ」に書かれている一説でご紹介!
2016年のオリンピックでゴルフが112年ぶりに復活とゴルフ界は今大いに盛り上がっておりますが、
実は1900年パリの第2回大会、そして1904年のセント・ルイス大会の第3回大会だけではなく、1936年のベルリン大会の第11回大会でも行われております!
ですので正確には80年ぶりというのが正しい見解でございます!
この本に書かれている事によると、とても不思議なことに最初のパリ大会からのゴルフ競技の記録がなく、1976年のロンドンの新聞「サンデー・タイムス」のオリンピック記事で初めて判明したくらいです。
それもコースや優勝者、競技記録などは全く不明ということです。
なぜ不明であるかというとその原因は、ゴルフがマイナースポーツである事がいえます。
パリ大会は、オリンピック創始者クーベンタン男爵を表彰するための大会とされ、資金難で万国博と共同で行われ、競技場もパリのボア公園内の一周100メートルの小さなレース・コースを使用し、オリンピック史上最も貧弱で不成功に終わった上、その頃のフランスでは「ゴルフ場に行くのは女のキャディーだけ」と言われたくらいゴルフは不人気な競技であったといわれております!
2回目のセント・ルイス大会もこれ又不思議に、当時のアメリカのゴルフ週刊誌にさえ報道されずに長い間不明とされておりました。
しかし、このセント・ルイスにおける大会の金メダルは、カナダのロイヤル・カナディアン・ゴルフ・アソシエーションの博物館に展示されている事がわかりました。
優勝したのは、ジョージ・ライオンというカナダの選手。
カナダのトロントランプトン・ゴルフクラブの会員で最初36ホールの予選をし32名を選び抽選で2名ずつ組み合わせマッチプレーでの勝ち抜き戦ということです。
この大会も、主催国のアメリカの新鋭チャンドラー・イーガンとの決勝大会は、終始ライオンの豪快な長打で圧倒!34ホールめで3&2でジョージ・ライオンの優勝となり、外国人に金メダルを奪われたということなのか、記録や写真が何一つ残っていないようでございます。
そして、最後の3度目の大会はというと、当時ナチスの象徴アドフル・ヒトラー総統がドイツの国威発揚のためオリンピック史上もっとも巨額の国費を投入した破天荒な大会となりました。
これほど大規模な大会であってもまたしてもゴルフ競技だけは、例によってなんの記録もなく、恐らく英米でも長い間知られていなかったと書かれております!
そんな中、著者の摂津茂和氏が入会しているアメリカのゴルフ・コレクターズ・ソサエティの会報で判明いたします。
1951年ロンドンの画廊ハッチンスン・ハウスでイギリスの60の各種スポーツ団体から出品された優勝トロフィーの展示会が催され、その中にイングランド・ゴルフ・ユニオンの出品で、ドイツ総統が寄贈した見事な銀製トロフィーがひと際注目を集めました!!
そのトロフィーにはこう説明が書かれておりました。
「このトロフィーはアドルフ・ヒトラー総統が、ベルリンオリンピックのゴルフ競技に寄贈せる世界でただ一つしかない稀品で、しかもゴルフがオリンピックの競技種目に取り入れられた最後のものである」
この大会は、フランス国境に近いヨーロッパ湯数の保養地、バーデン・バーデンのゴルフコースで行われ、第3ラウンドを終えた時点で、ドイツチームの優勝の公算が濃厚となったためヒトラー自ら赴いて母国チームに優勝トロフィーを授与することとなりました。
ところが最終ラウンドにはいると予想を裏切って、イギリスチームのトマス・サースクと、アーノルド・ベントリーの善戦でイギリスの逆転優勝となりました。
この逆転経過を現地に向かう汽車の中で聞いたヒトラーは、ひどく機嫌をそこねて急きょ旅行を取りやめ、ドイツ・ゴルフ・ユニオン会長のフォン・ヘンケルにトロフィー授与を命じて、そのままベルリンに引き返したというお話でございます。
さあ2016年オリンピックがブラジルで!
そして2020年東京オリンピックでゴルフが復活です!!
これからのゴルフ若人たちに期待!!
今日は、書籍の紹介!
世紀のボールストライカー
ベン・ホーガンの2大著作
「モダンゴルフ」と「パワーゴルフ」!
「モダンゴルフ」に関しては、一昨年に特集を組んでご紹介いたしました!
そしてもう一つの技術書!
「パワーゴルフ」のご紹介!
あのモダンゴルフが生まれる10年前に、この本が生まれております!
モダンゴルフの場合、スイング理論だけの書籍ですが、このパワーゴルフは、基本から応用までホーガンの考えがしっかりと書き記されております!
パッティング、チップショット、バンカーショット、アンイーブンライショット、荒天下でのラウンドなど実践での考えなどホーガンの技術が余すことなく述べられており、そしてこの本の一番の特徴は、ホーガンのスイングイラストです!
ドライバー、アイアンショット、バンカーショット、ショートゲームなど全てのショットをイラストで分かりやすく描かれております!
そしてホーガンが昔オーバースイングでかなりのロングヒッターである事がこの絵からも理解できます!
強烈なタメは、2008,2009年ドラコンチャンピオン、ジェミー・サドロウスキーのようであります!
シャフトが鞭みたいに巻きついております!(これは真似できない)
ベン・ホーガン生誕100年を記念した復刻版「パワーゴルフ」!!
必見です!!
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今日は、書籍の紹介!
摂津茂和著 世界ゴルフ史話というゴルフの歴史について事細かく詳細がユーモアをちりばめた名著となっております!
その中で、ゴルフ用語の由来について書いてあるところが興味深いのでご紹介しておきます!
ゴルフという世界的スポーツにおいて、ゴルフの歴史やゴルフの由来はまだ定かではありません!!
どこで生まれたのか、本当の真実はいまだにはっきりしていないのです。
一番有名なのがオランダ説です。
ゴルフという名から、スコットランド固有のものか、それとも外来語の転嫁であるかがはっきりわからないために、ゴルフのオランダ渡来説の論争の一因となっているのです。
オランダの古画に描かれたコルベン、またはコルフというアイスホッケー風の遊戯が極めてゴルフに似ているところからそれがスコットランドに渡来して、ゴルフという名に転嫁したのではないかというのがオランダ渡来説でございます。
この本では、ゴルフ用語のなかに、オランダ語の転嫁と思われる言葉が沢山あると書いてあります。
ティー、パット、クリーク、二ブリック、フォア、ドーミーなどです。
事実これらの言葉は辞書を引いても、ゴルフ用語以外に意味はなく、英国でもスコットランド地方の方言とされている。しかしゴルフのスコットランド発祥説を主張するものも、いきおい反論せざるを得なくなりゴルフ語源争いはいまだに続いているのです
このオランダ渡来説の反対派が強調するのは、これらの語形の類似は単にチュートン語全般の共通性によるものであって、オランダ語の転嫁ではなく、いわゆるグリムの法則(インド・ヨーロッパ諸語の子音転換の法則)の言語学的変化にすぎないというものです。
したがって、
オランダ語のコルフ、コルベン
ベルギー語のコール
スコットランドのゴルフ
とそもそもの母体のチュートン語のKolbeが変化したもので、本来の意味は頭の丸い棒、すなわちクラブの事です。
どれが本家というわけではなく、もともと棒の先で球を打つ遊びは、古来人間の一種の本能であって、コルフも、コールもゴルフもそれぞれ独自の形で自然発生したものであるというのが反対派の解釈です。
スコットランド古語で初期のゴルフを「Gowf」と呼んでいた事実、そしてこれはスコットランドの古語で強く打つことを「to gowff」といい、この動詞が変形して、Golfに転嫁したといわれております。今日でもスコットランドの古老のキャディーなどはゴルフをゴフ、またはゴーフと発音しているそうです。
また「パット」(Putt)についても言及しております。
もともとオランダ語の穴に転がし入れるという動詞のputtenから来たものと言われていたが、これに対しても反論がされている。
パットという用語がゴルフに使われたのは、比較的後代の事で、初期はパッティング・グリーンと言わずにホール・グリーンといい、前紀の最初の成文規則にも、パットという字は全然使われず、At holingすなわちホールに入れる時は、と書かれている。ゴルフにパットという用語がつかわれだしたのはパターというクラブができてからであって、そのパターも、最初はドライビング・パターとグリーン・パターの2種類があり、もともとはボールを低く打つという意味で、オランダ語のputtenとは関係がなかったというのである。
そのほか
スタイミー
オランダ語「我を止める」 Stuit mij
英語の古語「少しも見えない」 Styme
ゲール語 「自分の中に」 Stigh mi
クリーク(Cleek)
オランダ語のクラブの意 Klik
スコットランド語 鉄鉤 Cleik
などです。
競技として確立させたのが英国であるという事は紛れもない事実であり、それでいて発祥はどこという論争はいまだにつづき、中国やらルクセンブルクなどいろいろと名乗りでており、いまだに定説はないのです。
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今日は書籍の紹介!
ご紹介するのは、
鈴木 康之著 「ピーターたちのゴルフマナー」
ゴルフとは、ルールの前にまずマナー、ルールの前にエチケットと呼ばれます!
ルールに縛られることなく、マナーやエチケットとして、日々の日常と照らし合わせれば解決できることが沢山あります。
この本には、ゴルフ特有の独特な風習や正しい立ち振る舞いが全て書き記してあります。
1774年 最古のゴルフ組織 オナラブルカンパニー エディンバラゴルファーズが13条のゴルフルールを作りました。
これだけのルールで事足りたのです。
あとは、マナーやエチケット そして自分の有利にふるまわないスタイルを貫き通せば円滑にゴルフを楽しむ事が出来ます。
この本には、マナーは人のためならずと書いてあります。
マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなり、誘われなくなる。人のプレーを妨げ、人を不愉快にさせるからである。不作法によるゴルフ場の損傷、混乱は、やがて巡り巡ってコースの荒廃、不合理な料金となり、プレー上の不愉快、不都合となって自分に跳ね返ってくる。
服装のマナーもこの頃問題となっております。
ジーンズやTシャツなどでゴルフ場に来る人もいるくらいです。
15世紀、ゴルフの発展に中心的役割を果たしてきたスコットランドのスチュワート王家の家訓の一つ
「服装は我の為にあらず、相手に対する礼儀なり」
1744年 上記で書いたオノラブルカンパニーの当時の会則もスチュワート王家の家訓を持ち込みます。
「ゴルフにふさわしい服装とは、相手に不快な印象を与えず、上品、優雅な印象の中にも機能性が宿ること」
そしてグラスゴー大学の学生ハンドブックにもこう記されております。
「人間だけが生まれたままの姿では歩けないのだ。着る事は神の命令!本人のセンスを知るヒントにされた。ゆえに服装は、清潔で明るいのが一番。反対語の不潔、暗いものがひとから最も嫌われる」
最後にこの本が、残してある素晴らしい言葉を紹介して終わります。
打ち方はその人の体力が表れる。ルール上のジャッジメントにはその人の知力が表れる。そしてマナーにはその人の人格が表れる。
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