今日は書籍の紹介! 摂津茂和著 サムライのゴルフ
- 2015年03月01日
今日は、書籍の紹介です。
摂津茂和著 サムライのゴルフ
この本には日本のゴルフ発祥の歴史の詳細が描かれております。
あまりにも濃い内容なので、ここでは簡単にこの本で書いてある日本のゴルフの歴史をご紹介してみます。
日本で初めてゴルフ場が出来たのは、明治34年にイギリスの茶商アーサー・ヘスケス・グレームが六甲山上に神戸ゴルフクラブを作ります。
始めは4ホール、そして9ホールとなり18ホールへという変遷があります。
その時の神戸ゴルフクラブのキャディーは小遣い稼ぎの子供が多かったそうです。
その中に、のちに日本のプロゴルファーとして活躍する横田留吉、中上数一、宮本留吉というそうそうたる顔ぶれがいました。
同年、横屋ゴルフアソシェーションという6ホールのゴルフクラブが旧鳴尾競馬場跡にできます。そこには、のちの日本初のプロゴルファー福井覚治が12歳までキャディーをしていたそうです。
関西で始まったゴルフの息吹は、日本にはまだまだ広まりません。なぜかと言うと、その理由にイギリス人が中心となって作ったゴルフ場という事があります。
そこで日本人が日本人のために作ったゴルフ場という事であの東京ゴルフ倶楽部ができます。
(現在の世田谷区公園)
井上準之助、樺山愛輔、森村市左衛門、荒川新十郎など政財界の貴族が中心にできたゴルフ場です。
日本のゴルフは、関西でイギリス人が初め、そのあと関東で日本人によって広がったという事がわかります。
その事が一番わかる記録に、日本アマチュア選手権があります。
なんと11回大会まで、出場者は全て外国人!
12回目から日本人一色虎児が初めて出場したと書いてあります。
ゴルフの歴史のお話を長々としていると、どこまでたっても終わりませんので、これぐらいにしてこの本に書いてある昔からあるゴルフ場のマナーを紹介して終わりたいと思います。
大正3年 鳴尾ゴルフアソシエーションができます。
そこは、古くからの古武士の集団がメンバーであったこともあり、マナーに対して厳格!!
そのマナーというのは3カ条で書かれていたと言います。
1、ボールに近づくまでに考えをまとめておけ
2、機敏に打て
3、そしてプレーの痕跡を一切残すな
たしかに昔から今に至るマナーの根本は何も変わることなく脈々と続いていると言う事です!